コール・ポーターの懐かしい1920年代のヒット曲「レッツ・ドゥ・イト」の歌詞と詩的なメロディーに触発されて、ジタ・エルツェの王立園芸協会の2018年ロンドン招聘フローラル・アーティストとしての第2作のテーマが決まりました。フローリストおよびガーデン・デザイナーとして、ジタは植物のライフサイクルと、昆虫や鳥たちが受粉のプロセスで果たす重要な役割を重視しています。受粉が今回のテーマです。
優しく身を包んでくれるようなジタの作品「受粉ダンス」は、歌詞の「鳥もミツバチもみなしているよ」を表すように、太陽の色の折り紙で折った鳥やミツバチ、トンボその他の昆虫が、魅惑的な夏のピクニックをイメージした魔法の庭の上空を舞います。
「王立園芸協会の7月の植物とアートフェアのために作った夏のインスタレーションは、受粉の魔法と、この重要なプロセスにおいて自然がリードする素晴らしいダンスを歌い上げています。刺激を受けたのは、コール・ポーターの歌「レッツ・ドゥ・イト - レッツ・フォール・イン・ラブ」のいたずらっぽい歌詞と甘いメロディーです。そこから蝶々や鳥、ミツバチたちが木々や花の間を踊り跳ねて、忙しそうに自分がしたいことをしている様子を想像しました。見ている人が、日の光と花々と喜びを楽しむと同時に、私たちの惑星のか弱いエコロジーについても少し考えてほしいと思いました」
Photography © Julian Winslow